あけほのむらさき手帖

いと白く清げなる紙ほの光り花鳥うたふ旅にいざなふ

四季の景物 忠岑

…今はの山し ちかけれは 春はかすみに たなひかれ 夏はうつせみ なきくらし 秋は時雨に そてをかし 冬は霜にそ せめらるゝ …

(1003古今短歌)壬生忠岑

「…今は、野山が近いので、春は霞がかかるように心が閉ざされ、夏は蝉のように一日泣き続け、秋は時雨に袖を濡らすように涙に濡れ、冬は霜にせめられるように、つらい思いをしております。…」(高田古今 446 頁)

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